
待つことしばし。再び名前を呼ばれて、診察室へ。
「大丈夫ですね。」
獣医さんの一言で、緊張の糸がほどけた。
まずは万々歳だ。体中の力が抜けた。
FIVもFeLVも陰性ですと、検査キットを見せてくれる。これでうちのねこどもとも一緒にできる。とはいえ、最初は隔離しなくてはいけないだろう。
獣医さんの話によると、駅からあの住宅街一帯は野良ねこが多く白血病の汚染源となっているという。この子が感染していなかったのは奇跡に近いらしい。何とも強運の持ち主である。
しかし、心配性のふにゃの頭の中でふと不安がよぎる。もし、感染したばかりならば陰性と判定される。少なくとも4-5ヵ月後にもう一度検査を受けたほうがいいのではないか。
そのことを口にすると、獣医さんは軽く笑って、「まず、大丈夫でしょう。どうしても心配ならば、5ヵ月後に再検査をしますか」という。
う~ん、あまりに神経質になりすぎなのか。それよりも、5ヵ月後に再検査して陽性だったらどうなるんだ?不安は尽きない。今あまり心配しすぎても仕方ない。少し気持ちに余裕を持とう。
あとは1週間くらい抗生剤を飲ませ、目薬を一日に3-4回さすように指示される。
さらには、今までさまよっていた疲れから、もしかすると下痢をするかもしれないといわれる。
うむ、仕事もあるし、大丈夫かふにゃ。今日一日で動き回る子ねこを連れ帰り、隔離する準備ができるかも不安。
この子をどうするのか聞かれる。
うちの事情を話し、里親さんを探すつもりだと答えた。
先に書いたとおり、我家には9歳になる去勢済みの♂ねこが二匹。マンションの規定はペットは2匹まで。まあ、部屋の中だけで飼うぶんには、2匹が3匹になろうが人様には迷惑にはならない。せいぜい部屋の傷み方が早くなるだけだろう。何より気になるのは、シニアの領域に入ったうちのねこたちによけいなストレスを掛けたくないということだけだ。
いろいろ獣医さんと相談して、しばらく入院させることにする。大きなねこが2匹もウロウロしている我家で、一人隔離され10時間以上も放って置かれることになるよりは安心だ。
子ねこを預けている間に、いろいろ準備もできそうである。
獣医さんと話をしている間じゅう、子ねこは診察台でウロウロ、すりすり。
カルテを書こうとする獣医さんのボールペンにじゃれついて、カルテが書けない。
本当に人懐っこい。
里親探しのためのポスターも作らなくてはと、写真を撮ろうとするが、動き回ってうまく撮れない。携帯ということもあるが、子ねこをうまく撮るのは難しい。
それでも何とか獣医さんが抱えてくれたところを2枚ほど撮った。
だが、あとで確認したらぶれていた。。。。orz
ということで子猫を獣医さんに預け、空のキャリーバッグを抱えてぷらぷらと帰途に着いたのである。
▲ by mycolon | 2007-03-21 18:59 | こねこ | Comments(4)