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マイコロンとの再会

 まずはお詫びと訂正。

 前回、マイコロンとの出会いは1995年5月16日と書いた。これは間違いである。
更に、出会ったのが朝で夕方にもずっとそこにいたと書いたのは、ふにゃの記憶間違えである。

 なんせひとまわりも前の昔のことである。どうかお許しいただきたい。
 1995年(平成7年)5月16日というのは、やたら印象深い日であったのだ。何の日か。覚えていらっしゃる方もいるだろう。オウム真理教の麻原彰晃本名松本智津夫逮捕の日である。
この日に連れ合いが間違えてふにゃの鍵をもっていってしまったのだ。この日、近所の病院へ寄ってから仕事へ行く予定にしていたのだが、いつも混んでいる待合室がガラガラ。何でだろうと思っていたのだが、お昼のニュースで麻原彰晃逮捕のニュースを知り、そのせいかと思い至ったのである。この「旦那、鍵持ち去り騒動」で仕事に行くのが遅れるのではと思ったのが、待ち時間がいつもより短く結局はさほど遅れることなく仕事に行けたのだ。

 その翌日、平成7年5月17日がマイコロンとの最初の出会いになる。
 
 仕事から帰って大家さんに借りた鍵を返しに行く途中で、子供たちに囲まれていたマイコロンに会ったのだ。
そして、大家さんからの帰り道、子供たちがいなくなってもまだぽつんと残っていたマイコロン。

 記憶があいまいになっていて、以前の記録を確認。なんとも情けないことだ。大事なマイコロンとの出会いの記憶があいまいになっているなんて・・・・orz
 
 読んでくださった皆様にも、深くお詫び申し上げます。。。。。

                   マイコロン、ごめんね。。。。。。


 さて、マイコロンと次にであったのは2週間後の5月30日、火曜日の夜である。
夕食を済ませ後片付けをしていると、外から「ミャァ~!ニャァ~!」と助けを求めるような必死に鳴き叫ぶ声が聞こえた。
 
 あ、ねこだ。

 あのときのねこではないかととっさに思い、あわてて家を飛び出る。
我家は当時マンションの2階であった。マンションの前は駐車場。道路を隔てた隣も駐車場。
道路を挟んだ駐車場の奥は竹がたくさん生えた小高い山になっていた。
 階段を駆け下り、以前出会ったねこの首輪に書いてあった名前を呼ぶ。

 「マイケルっ。マイケルゥ~!」

 隣の駐車場の草むらから、ねこが顔を出す。やはりあのときのねこだ。
うれしそうに、すりすりと体をこすり付けてくる。

 おなかをすかせているようだったので、とりあえず我家に連れてくる。
連れ合いは、鳴いていた猫の声にあわせて「みゃあ、みゃぁ」などと言っていたのだが、ねこの顔を見ると
 「あれ、連れてきたの」と一言。

 観察してみると、以前つけていた首輪が無い。彷徨っているうちになくしてしまったのだろう。
毛並みはぼさぼさになって、見るからにやつれている。
あれから2週間、あちこちさまよいおなかを空かせて、必死の思いで助けを呼んでいたのだろうか。

 とりあえず猫が食べられそうなものを出してみるが、まったく口にしない。
おなかが空いているのは間違いない。口にしたのはわずかにミルクだけであった。

 この頃のふにゃは猫に関する知識はまったく無かった。そもそも猫と生活するなんてことが無かった。
ただ、ねこは可愛いなぁとか、いつかねこと暮らせたらとかとかそんな程度であったのだ。
周りの人はそんなに好きだったら飼えばいいのにと、簡単にのたまってくれた。
 しかし、命をそんなに簡単に扱っていいはずが無い。結婚してまだ8ヶ月。生活の基盤もしっかりしていない頃である。自分が猫を飼うのは遠い将来、仕事を引退してからかなぁとぼんやりと思っていたのである。

 突然現れた猫に対して、知識が無いのも無理が無い。ただただ、何かおなかを満たしてあげることができればいいなと思っただけのことである。

 「ちゃんとおうちに帰るんだよ」

 迷子になって、自分のうちを探し回っているとばかり思っていたのだ。
30分ほど家の中にいたねこは、玄関の前のドアの前でまたもミャァミャア鳴き始め、声をかけて、外に出す。この一連の行為がどのような結果をもたらすのか、まったく予想をしていなかったふにゃである。
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在りし日のマイコロンの後姿。

by mycolon | 2007-10-14 21:27 | ねこ | Comments(16)

Commented by catfan at 2007-10-15 12:48 x
私のうちの先代猫も、道路で鳴いていたので保護した猫でした。
私も猫の育て方を知らない高校生でした。
人間用の粉ミルクを薄めてあげていました。
耳を掻こうとすると倒れてしまう程の子猫でした。
猫との出会いに運命を感じるのは私だけではないと思います。
Commented by ぴろりん at 2007-10-15 23:34 x
ぴろりんは、物心ついた時から犬と猫と一緒でした♪
でも全然無知で、猫は外に出ないといけないなんて思ってました
しかも、ねこまんまに刺身、鰹節、牛乳・・・
今考えると、最悪ですね…(;一ω一)
でも、遅くても気づけてよかった

ふにゃさんの日記読んでると、愛情の深さがしみじみと伝わってきます
しかも、文章力がすばらしい!!
また楽しみしてます♪
Commented by エレナ at 2007-10-16 08:45 x
私も奈々さんが初めての飼い猫なので、判らないことだらけでした~
多分ネットがなければ間違った情報で育てていたかもしれません。
沢山の方の意見が聞ける場があって助かりました。
私は野良を拾うという運命ではなかったですが、今のニャンズに会えたこコレも運命だと思ってますよ~
Commented by み~ at 2007-10-16 13:03 x
私もふにゃさんの文は読み応えがあると思います!
(頭いいんだろうなぁって・・・)

私も全くの無知から最初の子を亡くしてしまったと思っています
本当にネットでの出会いや知った知識(右から左へ~ですが・・・)で助かってます
今思うとあの子には悪いことしたなぁって・・・
亡くした子もいつまでも思い出の中で生きていますよね♪

何を書いていいかわからなくなっちゃった・・・うるうるしちゃう・・・
またこの続き待ってるからね・・・でもコメントできないかもしれない(_ _;

マイコロンちゃんこっち向いて~って言いたくなる写真だ♪
ちゃトラの子はいい性格してるよね~(^o^)
Commented by ライラママ at 2007-10-16 18:47 x
私も猫に関する知識があまりない状態で飼い始めましたね。
ライラはペットショップから連れてきたコですが^^;
本を買い込み、ネットで調べまくったな~。
インターネットの普及がすごく助かってます!
こうやって猫飼いさんとの交流もできるし^^

マイコロンちゃんのお話楽しみにしています。
皆さんが仰るとおり、ふにゃさんの文章すばらしいです!
たくさん本を読んでらっしゃるんだろうなぁって思ってました。
最近あんまり読んでないわ~私(;^□^)
Commented by こたつ2号 at 2007-10-16 23:16 x
マイコロンちゃんのお話、私も本を読むように楽しみにしています。
ジュニコロちゃん達のお話も、とても楽しみですが、マイコロンちゃんの
お話は、
また違ったふにゃさんの記憶の中の大事な、素敵な物語。
たくさんの長い夜の中で静かにお話をするように、少しずつ教えてくださいね。

私もこたつと暮らし始めた時には、本読みまくり、ネット調べまくり、猫飼いの知り合いにメール攻撃で、
こたつの教育(?)時には、友人達には孟母三遷と笑われました。

お返事の返事になりますが(笑)猫本の図書館、なんて素敵な発想でしょう!
私の頭の中には、すっかり夢の図書館、出来てしまいました~。

Commented by あん at 2007-10-17 11:10 x
ふにゃちゃん!!こんにちわ~~♪お祝いに来てくれてありがとうございま~~す。嬉しかったよ。もう、、優しいんだから~~!1つ年を取り、老いに1歩、近づきましたわん!あずきと、毎日楽しく、面白く、幸せに暮らしていければ~ってあらためて思いました。誕生日って、、恥ずかしいけど本当は嬉しい日ですね。両親にも本当に感謝しました。

まいコロンちゃんとの出会い。。読んだよ。何だか、、ふにゃちゃんのお家に引き取られるとはわかるんだけど、、読んでるうちに胸がず~~んと苦しくなりました。野良猫が本当に多いんだもの。
次に読むのが楽しみだよ~出会いって、、縁って、、不思議だよね。

家の回りに、三毛猫の野良猫がいるんです。1年に何度もお腹が大きくて。。体がちいちゃいのに、子供ばかり産んでるんだよ。それは、避けられない事なんだろうね。少し切ない。

今日は天気です。少し寒さも和らいで、ストーブを消しました。
あずきと散歩してきたら~すごく爽やかでした。秋風が心地良いね。
今日も1日、、仕事にがんばってね。
いつも゜・:,。★\(^-^ )♪ありがと♪( ^-^)/★,。・:・゜
Commented by mycolon at 2007-10-18 17:18
コメントありがとうございます。
いつものごとく、返事が遅れて大変申し訳ありません。。。
なんせ、夜は大体大トラに変身しておりまして、歳のせいか体力もなく眠くて仕方がないのであります。
まあ、暇を見つけてぼちぼちと書かせていただきたいと思います。

ねこさん、猫との出会いって不思議ですよね。
ある日突然です。
あゆちゃんも、ねこさんに出会うべくして出会ったのでしょう。
知識がなくても、その命の重さを背負う覚悟がなくても、
会うときは会っちゃうものですね。
これはもう運命というか、不思議なえにしです。
耳をかこうとすると倒れてしまう・・・。想像しただけでもかわいい~♡
本当に小さな仔猫のしぐさ、その命をはぐくみ育てたねこさん、やっぱり優しい心の持ち主ですね。尊敬!
Commented by mycolon at 2007-10-18 17:37
ぴろりんさん、小さいときからワンちゃん、にゃんちゃんと一緒だったなんていいなぁ。。。。
うちは母親が犬、猫は絶対に駄目っていう人で、うちにいたことのある動物といえば父親が拾った?保護した土鳩に兄が飼育いていた金魚や熱帯魚だけでした。
小さい頃から猫と一緒に暮らす生活にあこがれていましたが、ひとり立ちしても
自分のことで精一杯なのに、扶養家族が増えるなんてとても考えられませんでした(笑)。
知識はまったくなく、猫も放し飼いが普通だったし、今思うと本当に無知だったなぁ。
>文章力
えぇ~~~~!!!そんな風におっしゃってくれると、恥ずかしいです。(/▽\)ハズカシ~
大体がお酒が入った状態で書いてますので、酔っ払いのたわごとと読み流していただければ幸いです・・・。
Commented by mycolon at 2007-10-18 17:57
ありゃぁ・・・、リターンキーと間違えてBSキーを押してしまい、
書いたものがすべて消えちゃいましたぁ。。。。(;゜o゜) *~●。。。

み~さん、先ほども書きましたが、酔っ払いの戯言と読み飛ばしてくださいな。
そんな風にいわれると恥ずかしくって、穴があったら入りたい。。。

無知から死なせてしまった。。。。そんな風に考えて欲しくないです。
私も、無知からマイコロンに悪いことをしたなって反省の日々です。
でも、マイコロンがいたから猫に関するいろんなことを教えてもらいました。
だからこそ、今いるジュニコロがのんびり元気でいてくれるのもマイコロンのおかげだと思っています。
みんな、虹の橋へ行ってしまった子達は、心の中で生き続けているんですよね。
きらきらの思い出と一緒に・・・・。
コメントは無理になさらなくても気にしないでください。
このブログ自体が、私の自己満足の塊みたいなものなんですから・・・。
Commented by mycolon at 2007-10-18 17:59
時間がなくなってしまったので、続きのお返事は夜にでも書かせていただきます。。。

ごめんなさいです。。。。
Commented by mycolon at 2007-10-19 16:58
え~っと、ちょっと嘘つきになってしまいました。
滅茶苦茶遅れてごめんなさい。昨夜は旦那と大虎になってしまい、予定が・・・。
誠に申し訳なく、反省しております・・・・。@(;・ェ・)@/反省…

ライラママさん、あの頃を思い出すと私も猫に関する本を買いまくりました。
ネット環境がない頃だったので、いろいろと試行錯誤しました。
猫を家族にするという覚悟のないままだったのですが、
いざとなれば何とかなるもの?だと・・・・。
でも実際何とかならないことのほうが多かったです・・・・(汗)。
こうして猫を家族にしてらっしゃる皆さんと交流できるのも、ネットのおかげですね。
いい時代になりました・・・・しみじみ・・・・。

本は乱読です。
最近物忘れが激しいのか、一度読んだことのある本をまた買ってしまったりしてます。
うちに帰ってきて、あれぇ~~となることもしばしば。
昔はなかったんだけど、歳ですねぇ。。。。。
Commented by mycolon at 2007-10-19 17:05
こたつ2号さん、私も古い記憶をたどりながらぼちぼちと書かせていただこうと思っています。
>孟母三遷
すごいなぁ。。。。こたつちゃんへの愛情のほどがよくわかります。
私も猫を飼っている友人に電話を掛けまくりましたね(笑)。
でも、人によって意見が違ったりとかして迷いました。
最終的には自分で責任をすべて取らなくてはいけないですよね。
命って本当に重いです・・・・。

猫本の図書館、夢ですが、猫がひざの上になんかいてのんびり猫に関する本を読めたらいいですね。。。
5年程前には猫がいる喫茶店出来ないかなぁなんて、
旦那といっていたのが、今はあちこちに出来てます。
そのうち、本当にどこかで出来るかもしれません。
自分でやろうとしないところが、なんとも私らしいというか・・・・。
人任せだなぁ。。。。(笑)。
Commented by mycolon at 2007-10-19 17:17
あんさん、素敵な誕生日になったようで何よりです。
お嬢さんたちもとっても素直な優しい感じで、さすがあんさんのお嬢さん。
人間は生まれてくる前に、どの人を親とするか決めてから生まれてくるという話を聞いたことがあります。
そういう意味ではあんさんはお嬢さんたちに選ばれてお母さんになったんですものね。
自分もまた、親を選んで生まれてきたのかと思うと、また違った意味で親に感謝の気持ちが生まれたりします。

出会いって本当に不思議です。
人と人との出会いだけではなく、猫や犬といった動物や植物、物との出会いもそうですね。
せっかく出会えたのだから、その出会いを大切にしていきたいです。
まさに一期一会。

三毛の野良ちゃん、心が痛いですね。
せめて避妊手術をしてあげたい。
思うだけで行動できないって、本当にもどかしい。。。。
かわいそうな仔猫がこれ以上増えませんように・・・・・。

爽やかな秋の風を受けてお散歩しているんですね。
気持ちよさそう~♪
でも、北海道はもうすぐ厳しい寒さになるんでしょうね。。。。
いっぱいいっぱい、今のうちに秋を満喫してください。
Commented by もこりん at 2007-10-19 18:23 x
コロンちゃん、一度出会ったときから2週間もさらにさまよっていたんですね。
首輪もはずれてやせてしまった姿を想像するととても切ないです。
名前を呼んであげた時の反応、きっとマイコロンちゃんも嬉しかったのでしょう!
だってかつては呼ばれていた名前なんだもの!
人間に飼われていたニャンコが迷い猫になった時・・・
おそらくもともと外にいる野良のニャンコよりも、
外に順応していくのは大変なことなのでしょうね。
実際何も食べれず、眠れず・・・
マイコロンちゃん、おうちに連れてきてもらって本当に良かったね。。。
後姿、ちょっぴりナスっぽくて可愛いな(*´ω`)ノ
Commented by mycolon at 2007-10-20 14:05
もこりんさん、飼い猫が迷子になってしまうと、狩猟能力がない子は大変だと思います。
食べるものを全て人間に頼っている子だと、飢え死にする可能性もありますよね。
んばそれを考えると怖いなぁ。
いい人間ばかりならいいけど、そうじゃない人間も最近は多いようだから、余計怖いなぁ。。。。
放し飼いはもうとてもじゃないけど、怖くてできません。
室内飼いでも脱走には気をつけないとね。
病院へ連れて行くときも細心の注意がひつようだぁ。
>後姿
これはうちに来てしばらく経った頃のフォトだから、お肉がついた頃ですね(笑)。
最初はガリガリで悲惨でした。